高卒新卒採用の盲点 途中で進学を諦めた学生の方が良い就職先へ行く可能性
最初は進学を目指していたが、途中で何らかの理由で就職へ進路変更をした学生。
実は最初から就職活動をしていた学生よりも『いい会社』へ就職する可能性があります。
ここでいう『いい会社』というのは世間一般のイメージで決められるものだと思ってください。
最初から就職活動していた学生が二部上場企業に就職したのに、途中から就職活動をした学生が一部上場企業に就職するというイメージです。
一般的には考えにくいかもしれませんが、問題点が山積されている高校生就職活動に関してはあり得る話です。
高校生の就職活動
細かいところは省きますが高校生の就職活動は9月に企業に履歴書を提出します。
(高校生の就職活動スケジュールに関してはこちらを)
実はその履歴書を提出できる先は1人1社です。
日本全国の就職希望の高校生は9月の段階では1人1社しか応募できません。
全員同じタイミングで1社に応募します。
そこで合格すれば就職活動は終了です。
不採用となった場合は別の企業に応募することになります。
10月以降は併願が認められるようになりますが、基本的にはそれの繰り返しです。
高校生の就職活動で鍵を握るのは学校の先生です
高校生の就職活動は合格するまで前述のように応募を続けます。
しかしながら不合格を繰り返すわけにはいきません。
なぜならば募集する企業がどんどん減っていくからです。
各企業にもちろん採用予定枠があり、人気企業ほど早々募集をストップします。
全高校生が最初に応募したタイミングで人気企業は選別して合格を出します。
月日が経過すればするほど学生にとって不利になります。
人気のない企業から就職先を選ぶことになります。
そういった状況を防ぐために高校の先生が登場します。
なるべく1回目の応募で合格できるように学生をコントロールしていきます。
毎年就職する学生の多い高校は各企業とのパイプもあり、推薦枠があります。
高校入試や大学入試を想像していただくと良いかもしれません。
高校の先生は来年度以降のためにも推薦枠には学校目線で良い学生を送り込みます。
そこは企業側が選ぶのではなく学校の先生がコントロールします。
本人の希望は『製造業』とか『接客業』『事務』といったざっくりした希望を考慮する程度です。
『ここの企業に行きたい』
と学生がいっても
『そこの企業はAさんをいかせるから、Bさんはあっちの企業に行ってもらおう』
と先生同士の会議で学生の進路は決まっていきます。
学校側の企業ランクと学生の格付けとざっくりとした希望をもとに振り分けていく訳です。
うまい具合に振り分けますので1度目の応募企業に合格できる学生がまぁまぁいます。
あとは推薦枠にもれた学生をなんとか1度、2度の応募で合格できるように指導していきます。
ある程度の企業に全員を就職させることを目的に学校側がコントロールしている部分が多分にあります。
学生は合格した企業の辞退は余程のことがない限りできない
そして晴れて就職先が決まった学生は辞退をすることは基本的に出来ません。
特に推薦枠で就職先が決まった学生は特に辞退が出来ません。
辞退したいと伝えた場合学校に必死に止められると思います。
来年度以降の企業と学校の関係性を保つことを目的に辞退は認められません。
ちなみに企業側も推薦枠の場合はよほどのことがない限り応募学生を不合格にしません。
企業側も例年通りのある程度の質を持った学生を予定数確保できる訳ですね。
このように学校側、企業側双方が無難な落としどころを求める形で高校生の就職活動は大きな混乱を生じずに終了します。
途中から就職活動を始める学生はイレギュラー
ではここから本題です。
上記のように学校側、企業側が無難に立ち回る高校生の就職活動において途中から就職活動を始める学生はイレギュラーです。
上記のスケジュールにはまるように高校生の就職活動は動いていますので、本来は入り込む余地がりません。
前述の法則で行くと遅くなれば遅くなるほど人気のない企業しか残っていないはずです。
しかしながらイレギュラーは企業側にもあります。
毎年高校生の採用をしていない人気企業です。
毎年採用していない企業は高校側とのパイプはあまり強くありません。
学校側と企業側の協力関係の柵がないので普通に採用しているケースがあります。
でも学校側とパイプがないので人気企業だけれども応募がない場合があります。
学校側は継続して採用してくれる企業を優先します。
学生も先生に紹介された企業を中心にみる傾向があります。
また毎年高校生を採用している企業でも急遽人員に欠員が出たり、業務的に人員が必要になる場合もあります。
ちょうどそのころに進学から就職に進路を切り替える学生がイレギュラーに登場します。
本来ならば就職が決まっている学生も応募したいような案件であっても、就職が決まっている場合辞退ができないので応募できません。
こういった流れで、高校生の就職活動のピークを過ぎたころにひょっこりと現れる進路を変更した学生は、当初から就職活動をしていた学生が羨むような人気企業へ就職していく可能性があります。
企業側も諦めていた時期に現れた学生をこれ幸いと採用していきます。
進学から就職に進路変更した学生の評価
進学から就職に進路変更した理由が逃げ出なければ、私は悪くないと思っています。
何人か採用したことがありますが、いいビジネスパーソンになっています。
進学を目指していたくらいなのでオブラートに包まずいえばバカではありません。
一定数存在する、勉強したくないから働くとか、どうせバカだから働くとかで最初から進路を就職にしている学生よりもよほどまともです。
就職にあたりアドバイスをするとするとふたつあります。
ひとつめ
学校の先生を頼らずに就職活動をして下さい。
自分で企業を探しましょう。
学校の先生は毎年採用していないような企業を探すのは苦手です。
さらにそういった企業はパイプがないのでどんな企業なのかがあまり理解できません。
学校の先生はあくまでも学校教育のプロでビジネスのプロではありません。
学校の先生の話だけでなく周囲の大人の話、意見に耳を傾けてください。
きっと良い出会いがあるはずです。
ふたつめ
本当に就職でいいですか?
なぜ進学を諦めたのでしょうか?
私は高校を卒業して働くことには反対派です。
(高校卒業して働くことに反対する理由はこちらを)
出来ればもう一度考え直して進学することをお勧めします。


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