有給休暇消化率が高い企業で確認するべきこととは
『有給休暇消化率50%以上』
これだけでは人事採用担当者からすると魅力は感じません。
入社したいかと言われると『入社したくない』企業です。
しかしながら若い世代、特に就職活動中の大学生にとっては魅力的なフレーズではないでしょうか。
新卒採用や求人広告などで見かけるキャッチフレーズですね。
どうして私が魅力を感じないか私見を述べさせていただきます。
単純に魅力を感じている方々にとっては新たな視点になるかもしれません。
『有給休暇消化率50%以上』に魅力を感じない理由
『有給休暇消化率50%以上』だけでは実質的に1年間で何日休めるかが判断出来ないからです。
有給休暇以外の休日が何日かが重要な要素です。
例えば有給休暇50%消化するとするとしましょう。
最大で20日付与される(社歴が短い場合は10日程度)とします。
50%消化すると10日ですね。
これを年間休日に加算します。
年間休日120日の企業の場合
120日+10日なので130日休めることになります。
一方、年間休日104日の企業はどうでしょうか
104日+10日ですので114日休めることになります。
仮に年間休日120日の企業で有給休暇を1日も使わなくても120日休めます。
一方年間休日104日の企業で20日有給休暇を使用しても124日しか休めません。
土日祝日休みは当たり前ではない
年間休める日数は年間休日+有給休暇消化日数です。
これに気付かない方が意外に多いのではないかと思っています。
根本原因は土日祝日が休みというのが当たり前だと思っている感覚です。
小学校から大学まで当たり前のように土日祝日がお休みだった学生の落とし穴かもしれません。
土日祝日休みというのは当たり前ではありません。
意外と人気のある企業でも土日祝日がお休みではない企業があります。
単純計算してみましょう。
年間土日は52週×2日なので104日。
年間の祝日16日(2018年)。
104日+16日なので120日です。
前述の計算の基となった数字ですね。
カレンダーの並びよるのですが土日祝日が休みの企業の年間休日は例年122日から124日の範囲です。
祝日を休日にしていない企業は土日だけなので例年104日から105日の範囲です。
企業ごとに休日の設定が異なりますが極端な比較をすると上記のようになります。
有給休暇消化率が高くなる理由
有給休暇消化率が高くなる理由は祝日に有給休暇を充てるケースが想定されます。
土日しか休日に設定していない企業は祝日は基本的に出勤しなければなりません。
しかしながら従業員としては祝日も休みたいところです。
取引先なども祝日休みの場合は祝日に出勤しても仕事的に進まない場合もあります。
そのような理由から祝日に有給休暇を消化する傾向は強まります。
年間の祝日16日全部とは言いませんがある程度の祝日は有給休暇を消化するでしょう。
これが有給休暇消化率が高くなる要因のひとつであることは容易に想像できます。
有給休暇消化率が高いことが全て悪いわけではない
もちろん全てがそうだとは言いません。
企業努力によって有給休暇を取得しやすい環境を創造している企業もたくさんあると思います。
年間休日が120日以上なのに有給休暇消化率が高い企業はその代表だと思います。
そんな企業であれば人事担当者としても魅力的な企業に思えます。
人事担当者からの有給休暇消化率に関してのアドバイス
なぜ有給消化率が高いのかを確認して下さい。
企業全体で取り組んでいるのであれば納得がいく理由が出てくるはずです。
年間休日も確認できれば確認した方がいいでしょう。
前述の通り年間でどの程度の日数休むことが出来るかを確認する為には必要な情報です。
批判を覚悟で私見を述べると『有給消化率の高さ』を前面に押し出してくる企業はお勧めしません。
本来は企業として学生や求職者に伝えることはそこではないと思っています。
事業内容
仕事のやりがい
社会的意義
企業理念
企業方針
将来性
安定性
成長性
伝統
教育体制
上司同僚
企業文化
・・・
伝えることは他にいくらでもあるはずです。
それを差し置いて『有給休暇消化率の高さ』とはいかがなものかと思っています。
少し話が逸れてしまいましたが、企業の年間休日は情報として抑えるべきだと思います。
あなたの将来にとって少しでも参考になれば幸いです。


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