『就活用語』に対しての人事採用担当者の見解
2018年8月に『流行した就活用語』ランキングが発表されました。
2019年の4月に新卒入社する学生の就職活動中に流行した『就活用語』ですね。
単純に『面白いな』と感じています。
しかしながら『そこで使っちゃダメでしょう』という場面も多々あります。
学生同士の会話やweb上で当たり前のように使用しているので使ってしまう気持ちは解ります。
でもあたりまえですが本来は面接などでは使ってはいけません。
そんな人事採用担当者の体験や感想をいくつか記載いたします。
『ガクチカ』
面接で『学生時代に力を入れたこと』を聞かれること。
『ガクチカ』よく聞きました。
昨年まではそれほど聞かなかったと思いますが、今年は耳にしますし直接会話の中で登場しました。
『学生時代に力を入れたことを教えてください』
『ガクチカですね、わかりました』
なんていうやり取りを経験しています。
当たり前ですが採用担当者との会話で『ガクチカ』とか言ってはダメですよ。
ついつい使ってしまう学生が散見されました。
各企業が例年より学生時代に力を入れたことを聞いたのでしょう。
面接官向けのサイトやトレーニングでも聞きましょうと煽っていますからね。
非常にスタンダードな質問です。
学生の過去の努力や考え方が解りますし、未来の期待値も図れます。
私も聞くケースが多いです。
非常にスタンダードな質問ですので準備をした方が良い部類の内容ですね。
掘り下げるとボロが出たり、辻妻が合わなくなる学生が意外といるのも事実ですが・・・。
就職活動用に取り繕うと結局苦しくなるので注意した方がよいです。
『お祈り』
不採用通知の定型文『今後のご活躍をお祈りしています』から不採用になること。
『お祈り』は毎年聞きます。
いつからかスタンダードになりましたね。
『前回お話していたA社の進捗はいかがですか』
『実はお祈りされてしまいまして・・・』
ネガティブな表現を柔らかく言い換えているのですが本来は言い方が違いますね。
『ご縁がなかったようです』
『自分の力不足で』
などの言い回しが本来あるべき姿です。
ちなみに『御社への志望度の高さが先方に伝わってしまったようで』は微妙です。
言われることがありますが、まったく想いが言葉に乗っていない学生がほとんどです。
派生用語で
『逆お祈り』・・・学生が企業に対して内定や選考を辞退すること
『お祈り慣れ』・・選考に落ちすぎて不合格に対してなんとも思わなくなること
『神に近づく』・・選考に落ち続け、お祈りされる機会が増えるため
などもあるようですね。
学生としては『逆お祈り』するくらいの気持ちを持ちましょう。
『お祈り慣れ』『神に近づく』状態には決してならないでください・・・。
『サイレント』
企業から学生側に選考結果の連絡がないこと。
『前回お話していたA社の進捗はいかがですか』
『今サイレントなんですよ・・・』
言葉にすると有りえないやりとりに思うかもしませんが実際にこのやり取りも複数回経験しています。
緊張もしているのでわからなくはないんですけどね・・・。
本来は明らかにダメですよね。
『サイレント』が流行ることに対しては企業側が猛反省して欲しいです。
学生に対して失礼です。
本来は企業側も学生側も対等な立場のはずです。
BtoCの企業などからすると考えられない態度です。
こういった姿勢の企業は間違いなく社員を大切にしない企業だと思います。
入社前にそういう企業だと解って良かったと思いましょう。
少し変化系の
『キープされる』・・・選考後企業からの連絡が遅く、別の内定者が辞退した場合の為に保留されていると感じること。
これも企業側の態度として残念です。
人事採用担当者として解らなくはありませんが学生に失礼です。
個人的には『キープ』すればするほど志望度は下がるのだから『キープ』する手法は反対です。
採用担当者として志望度の高さをしっかり見極めて内定出しの優先順位をコントロールする能力を鍛えて欲しいです。
この能力がないから『キープ』する必要が生じてしまっています。
『オワハラ』
内々定を出す代わりに他の企業の内々定を辞退するように強制することです。
『実はA社からオワハラを受けていまして・・・』
2、3年前は非常に被害を受ける学生が多かった印象です。
今年はそこまでではありませんが、相談されます。
個人的には『オワハラ』だと少しでも感じた企業には就職しない方がいいと思います。
高い確率で『ハラスメント』文化が企業に根付いています。
企業文化として根付いているというのは非常に厄介です。
『ハラスメント』を例に挙げると『ハラスメント』をする側に『ハラスメント』をしている実感がないです。
『ハラスメント』が悪いことだという認識はあるが自分の言動が『ハラスメント』だという理解ができません。
だから『ハラスメント』を繰り返します。
その延長線上に『オハワラ』があります。
どう考えてもこれほど世間一般に『オワハラ』が浸透している状況で『オワハラ』をすべきではありません。
私は内々定出し前後は言動に最新の注意を払います。
少しでも『オワハラ』だと感じられたら終わりだという認識で万全には万全を期します。
その当たり前の観点がない企業に就職しますかと問います。
『御社する』
日常から就職活動を意識して就職活動モードに入ること。
直接会話の中で『御社する』は聞きませんでした。
学生同士の雑談中に耳に入ってきたりはしていました。
いいことだと思います。
一生を左右するイベント就職活動期間中は『御社する』思考で取り組んだ方がいいと思います。
普段から意識しているその積み重ねが必ず結果に表れると思います。


コメント