新卒採用や中途採用などで社員研修を前面に出す企業の注意点
新卒採用や中途採用で企業が自社をPRする場合、切り口は色々あります。
そのなかで社員研修を前面に押し出している企業もあります。
『当社は社員教育に力を入れています』こんなフレーズですね。
社員研修を前面に押し出す企業は幾つかに分類されると思います。
オブラートに包まず本音でお伝えすると下記のような感じでしょう。
・他社と比較して大したことはやってないけど前面に押し出している企業
・社員教育に力を入れているが偏りがある企業
・本当に社員教育に力を入れている企業
ひとつひつとつ説明を加えていきます。
他社と比較して大したことはやってないけど前面に押し出している企業
本音でお伝えしますと圧倒的にこの企業が多いと思います。
特徴として求人媒体をよく読むと他社と比較して差がないと思います。
前面に押し出している分、文章量は他社と比較して多いかもしれませんが中身はあまりないはずです。
要約すると他社と比較して変わりがない企業。
『入社時研修で社会人マナーをしっかり教えます』
『入社時には新人研修を受けて頂きます』
恐らくこんな記載がありますが、上記のような取り組みは当たり前です。
『新人研修後は現場に配属され、先輩社員のOJTを実施しています』
『OJTトレーナーである現場の先輩社員が手取り足取り教えるから安心してください』
『配属後は各部署でOJTを実施します』
これも当たり前です、要は『現場で先輩が仕事を教えますよ』です、当たり前ですね。
こんな内容をうまい具合に長文にしている企業があると思いますが、どの企業でもやっている部分です。
上記のような当たり前の取り組みを長文にして紹介している企業は、他に推すべきところがなくて苦し紛れに社内研修を押し出している可能性があります。
さらにこの後『1年目の終わりにはフォローアップ研修があります』という記載がない企業。
その場合は結構危険だと思います。
最初だけ研修して後は現場任せの育成というスタンスの可能性があります。
ちなみに『1年目の終わりにはフォローアップ研修がありますは大部分の企業が取り入れるべき内容です。
この記載がないのに研修を前面に押し出すことはあり得ません。
本音でお伝えすると『お勧めしない企業』です。
社員教育に力を入れているが偏りがある企業
このグループの企業を判断するのは意外と簡単です。
新卒1年目の研修以外の記載が多い企業です。
新卒1年目に研修するのは当たり前です。
そこではない部分に記載が多い企業はしっかりと社員教育に力を入れている企業です。
2年目のフォローアップ研修
3年目のフォローアップ研修
5年目のフォローアップ研修
などは年数が多いほどいいと思います。
人材育成を長期的視点で観ている企業だという証明にもなります。
またOJTトレーナー制度やメンター制度の導入企業でOJTトレーナーやメンターに向けての研修も実施している企業というのもプラスに思います。
これによりOJTトレーナーやメンターの力量が底上げされます。
それ以外にも役職者向けの研修が充実している記載があることもプラス材料とみていいでしょう。
役職者の育成レベルの底上げにもなりますし、役職者になっても学ぶ機会があるのはプラスです。
一方で注意が必要なのはeラーニング(イーラーニング)に力を入れすぎているのはマイナスです。
所詮eラーニング(イーラーニング)はeラーニング(イーラーニング)です。
各個人のやる気に左右される部分です、動画を流しっぱなしにしたり、スライドを早送りするなどをしては意味がありません。
間違いなく全社員がまじめに受講する企業はないでしょう。
オプションとしてのeラーニング(イーラーニング)は有効ですがメインにはなりえません。
しかしながら注意点がひとつあります。
上記のような内容はヒューマンスキルと呼ばれる部分です。
簡単に言うとビジネスパーソンとして誰もが必要な能力。
どの企業、業界でも通用するスキルという部分です。
もちろんそれは有効です、万一転職などをする場合に非常に役立ちます。
逆に言うとその業界、その職種、その企業で必要とされる能力とは異なります。
テクニカルスキルと呼ばれる専門知識や技術です。
その業界、その職種、その企業で仕事をするうえで役立つ能力です。
この部分が蔑ろになってしまってはいけません。
社内でそういった項目についても体系立てて研修プログラムとして確立されていることが望ましいです。
・社内資格制度
・資格取得制度
などの記載が多ければテクニカルスキルに力を入れている企業です。
研修体型としてはプラスです。
実は短期的に成果をあげる能力はテクニカルスキルの部分です。
ですので企業としてはテクニカルスキルに力を入れたいのが本音です。
まとめるとこのグループに属する企業は研修体型の文章においててヒューマンスキルかテクニカルスキルどちらかの記載に偏る傾向があります。
テクニカルスキルに偏る企業は成果に繋がりやすい研修体型です。
仕事をしていてもあまり悩まずに成長できるかもしれません。
しかしながらその知識やスキルは別の企業ではつかえない知識やスキルかもしれません。
ビジネスパーソンとして偏った人材になる可能性もあります。
一方ヒューマンスキルに偏る企業はビジネスパーソンとしての成長に繋がります。
他の企業に行っても通用する基礎力が身に着きます。
しかしながらその企業で短期的に成果は出にくいかもしれません。
企業としてこうすれ成果につながるという道筋が明確でない場合もあります。
それぞれに一長一短というところですが、自分がどちらかに偏っていいというのであれあ働くに値する企業として見ていいと思います。
何方かに偏っているとしてもそれなりの研修体系だと感じます。
本当に社員教育に力を入れている企業
ここまでくればお判りだと思います。
ヒューマンスキルにもテクニカルスキルにも力を入れている企業です。
このグループはあまりないかもしれませんが働くに値する企業だと思います。
記載内容が本当か確認する方法
最後に社員研修の記載が本当か否か確認する方法をお伝えします。
就職活動中に接する社員が魅力的か否かです。
企業側が紹介している通りの研修を実施していれば働いている社員は輝いているはずです。
人事の採用担当だけでなく応援に来ている若手社員、面接に登場する役職者など全員が輝いているはずです。
恐らく本当に社員教育に力を入れている企業は採用などで接する社員も魅力的なはずです。
しっかりとした教育を受けているなかでも優秀な層を連れてきているからです。
そうでない場合は記載内容にいつわりアリとみていいでしょう。
『社員教育に力を入れています』に関してオブラートに包まず本音でお伝えしました。
あなたの就職活動になにかしらプラスになればと思っています。


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