2019年4月入社予定の大学生新卒就職採用活動の人事採用担当からの報告書(2018年2月)
2019年4月入社予定の大学生新卒就職採用活動に関して報告いたします。
現在は2018年2月です。
各種のデータや傾向が大手求人媒体から報告されるの早くて1ヶ月後です。
その前に最前線で採用活動をしている人事担当者としてリアルかつタイムリーな見解を報告したいと思います。
大学生の新卒就職活動は売り手市場か?
売り手市場ではありません。
前提として私は上記のように大きく大学生と括って売り手市場だと表現するのは反対です。
なぜならば職種や業界によって大きく異なるからです。
結論を先にお伝えします。
批判を覚悟でわかり易く表現すると以下のような感覚です。
学生目線の人気企業や人気業種、名の売れた大手企業は間違いなく売り手市場ではありません狭き門です。
逆に学生目線の不人気企業などは売り手市場です。
全体を見ると学生目線での不人気企業の方が企業数としては多いです。
例えると東証一部上場企業は約2000社です。
新卒向け大手求人媒体に掲載している企業数は27,000社以上です。
東証一部上場は人気企業と仮定すると10社に9社以上が不人気企業となります。
言い換えると人気企業には10人に1人も入社できない状況です。
さらにいうと1人で何社もの内定を獲得してしまう学生もいます。
これが売りて市場と言えるでしょうか?
どこでもいいから入社できれば良いという訳ではありませんよね。
私は過去にも未来にも『売り手市場』なんて言葉は存在しないと思っています。
2019年4月入社を目指す大学生の特徴
長いこと新卒採用に従事している私の見解では2019年4月入社を目指す大学生は二極化していると思います。
しっかりと準備している大学生は例年より多い印象です。
その一方でのんびりしている大学生も例年より多く感じます。
大手に先んじて開催している求人媒体主催の合同企業説明会などでその傾向が読み取れます。
真剣に就職活動をしている学生と、とりあえず来た学生の差が大きいです。
ついつい学生に対して基本的なことを『アドバイス』してしまう場面が例年より多いです。
(良かれと思ってのアドバイスのつもりですのでご理解ください)
それだけ準備不足が伺えるわけです。
合同企業説明会に来る前に就職活動に関しての最低限の情報は見てきましょう。
あまり報道されていない大学生の就職活動
少し分析すると2019年4月入社予定の大学生には多少不利な情勢もあると思います。
2019年4月入社予定の大学生に関しての報道が例年より少ないです。
就職活動の日程が毎年のように動かされていた時期は嫌でもニュースや新聞で報道されていましたので『新卒』『就活』という文字を多く目にしたものです。
しかしながら2019年4月入社に関しては日程変更はありません。
年々増加する『売り手市場』という間違った認識も拍車をかけているでしょう。
また直前の2月に平昌オリンピックも開催されニュースとしてはかなり後回しにされています。
上記のような状況下で大学生自身も周囲の大人も何とかなるだろうという認識が無意識のうちに出ているような気がします。
親兄弟からの『大丈夫』という、うるさい一言も例年より少ないのではないでしょうか。
企業は経団連の指針は守るのか
批判を覚悟で本音でお伝えすると『守らない』企業が大半でしょう。
表向き守らなければいけない企業以外は守らないと思います。
守らなければいけない企業というのは経団連に属している企業です。
そんな表向き守らなければいけない企業も裏では採用活動を進めています。
選考や面接は6月1日以降というのが経団連から出ている指針です。
しかしながら例年6月に入って直ぐに内定が多くの企業から出ています。
6月まえに何らかの形で接触し選考とは表現しない選考をしている企業が少なからず存在します。
恐らくその傾向は今年も変わらないでしょう。
新卒採用における『ブラック』と言われる企業
学生が気になる『ブラック企業』。
昔よりも学生が避けたい『ブラック企業』というくくりも増えているのは事実でしょう。
多くの企業から『ブラック企業』と言われる企業を避けることは困難でしょう。
人事の担当者としてひとつだけアドバイスします。
正社員と新卒で採用する予定の人数との比率を見てください。
例えば『100人規模の企業で50人新卒を採用したい』こんな企業どう思いますか?
1年後には150人規模の企業で50人が新卒、『3人に1人が新卒』です。
もちろん各社理由があるはずです、確認はお任せいたします。
2019年4月入社予定の大学生へのアドバイス
『売り手市場』という妄想は捨ててください。
1990年代に『就職氷河期』と言われていた頃と状況は大して変わっていないと思ってください。
大手企業や人気企業の採用人数は増えているのは事実です、学生全体の数が減っているのも事実です。
でも大手企業や人気企業に入社したいを思っている学生も増えています。
難易度は『就職氷河期』と変わっていないはずです。
『就職氷河期』には確認されていなかった『ブラック企業』と言われる企業への対応も付け加えられました。
新卒1年目の企業はあなたの人生に大きな影響を与えます。
まずは最優先事項として取り組んでください。
勉学や部活動、アルバイト、ボランティアなど今まで必死に取り組んできたことは必ずあるはずです。
それと同じレベルの熱量をもって就職活動に取り組むことをお勧めして報告を終了いたします。


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